これまでの記事では、インデックスファンドを中心に紹介してきました。
今回は少し視野を広げて、ほかの投資商品や選択肢についても触れてみます。
仕事、家事、そして自分の夢のために努力している皆様は、きっと暇ではないでしょう。
限られた時間とエネルギーの中で投資をするなら、できるだけ手間の少ない、長く続けられる方法を選ぶことが大切です。
そのうえで、「もう少し投資を広げてみたい」という方に向けて、
インデックス投資以外の選択肢と注意点を紹介していきます。
毎月分配型には注意
「毎月分配金がもらえる」という投資信託があります。
毎月お小遣いがもらえるように見えますが、初心者にはおすすめしません。
理由は、分配金の一部が自分の元本から支払われていることがあるからです。
見かけ上は利益が出ているように見えても、実際には資産が減っている場合があります。
また、分配金を受け取るタイプを選ぶと、複利の効果が弱まるという欠点もあります。
本来は利益を再投資して「利益が利益を生む」のが複利の力ですが、
分配してしまうとその分、増え方が鈍くなります。
運用状況や相場の流れによっては、分配を続けるうちに元本が減り、
そこから回復できなくなることもあります。
さらに、信託報酬(手数料)が1%を超える高コスト商品も多く、
その場合、利益を出すのはさらに難しくなります。
初心者のうちは、こうした商品の仕組みが理解できるようになるまでは、手を出さない方が安心です。
個別株の魅力とリスク
インデックス投資に慣れてくると、「個別株も買ってみたい」と思う方もいるかもしれません。
私も少額から始めてみましたが、企業のニュースや業績が身近に感じられ、
投資がより面白く感じるようになりました。
ただし、個別株は銘柄ごとにリスクとリターンが大きく異なります。
極端な例では、10倍になることもあれば、1/10になることもあります。
最悪の場合、投資したお金がゼロになることもあります。
「遊びの範囲でやる」「最悪なくなっても困らない金額でやる」
「安定した高配当株を複数買って分散投資する」など、
自分のルールを決めて、リスク許容度の範囲内で行うのが大切です。
個別株は面白さもありますが、気づかぬうちにリスクを取りすぎることもあるので、油断しないようにしましょう。
💬 余談ですが…
私が初めて個別株を買ったときは、期待に反して株価が下がり、
買値の7割以下でしばらく停滞しました。
「このままさらに下がるのでは…」という不安を抱えながらも損切りせずに持ち続けたところ、
数ヶ月後に少しずつ回復していき、ようやく買値に戻った瞬間に売却しました。
結局利益は出ませんでしたが、損失のある株を持ち続ける苦しさや、
「損切りするか、上昇を待つか」という迷いを体験できたのは、いい経験になりました。
配当のある株式について
配当のある株や投資信託を買って、配当金を再投資したり、
ちょっとした贅沢を楽しむのも良いと思います。
ただし、株価が下がってしまえば、配当があってもトータルで損になる可能性があります。
配当を目的に買う場合でも、会社の業績や財務状況、株価の推移などを確認し、
無理のない範囲で取り入れるのが良いでしょう。
株主優待について
日本株の中には、株主優待を設けている企業も多くあります。
好きな会社の株を買って優待をもらうのも、投資の楽しみ方のひとつです。
ただし、優待をもらえたとしても株価が下がってトータルで損をすることもあります。
また、優待を受け取るには「権利確定日」まで保有しておく必要があるなど、
条件がある場合もあります。購入前にしっかり確認しておきましょう。
💡ちなみに、「クロス取引(優待取り)」というテクニックもあります。
信用取引を利用して優待だけを得る方法ですが、仕組みを理解していないと
逆に損をすることもあります。初心者のうちは避けておくのが無難です。
信用取引には安易に手を出さない
株式投資には「信用取引」と呼ばれる方法もあります。
これは、自分の資金を担保にして証券会社からお金や株を借り、
手持ち資金の数倍の取引を行う仕組みです。
少ない資金で大きな取引ができますが、損をした場合はその分損失も大きく膨らむというリスクがあります。
相場が不利に動くと、強制的に決済(ロスカット)されることもあります。
また、金利・貸株料・手数料などのコストもかかるため、実際にはかなり複雑です。
信用取引でよく聞く「空売り」は、証券会社から株を借りて先に売り、
後で買い戻して返すという手法です。株価が下がれば利益が出ますが、
予想が外れて株価が上がると損失が無限に膨らむ可能性があるため、非常にリスクが高いです。
もし興味が出たら、まずは仕組みをしっかり理解してから、
初めは少額で試す程度に留めるのが良いと思います。
筆者もいつかは試してみたいと思っていますが、怖くてまだ手が出せていません。
まとめ
- 毎月分配型は複利の力が働きにくく、資産が減ることもある
- 個別株はリスクとリターンが大きいので、ルールを決めて少額から
- 配当株・優待株は楽しみもあるが、株価下落には注意
- 信用取引は仕組みが複雑でリスクも高いので、初心者は手を出さない
- 投資の初期は「経験を積む範囲」で試すのがおすすめ
▶︎ 次の記事はこちら:
ずぼら投資家がやらないこと、やってよかったこと、そして失敗した話
◀ 前の記事:
いつ売る?インデックス投資の出口戦略と取り崩し方


コメント